構造物マネジメント工学
持続可能な社会生活を実現するためには,都市基盤構造物の機能を維持して長寿命化を図り、さらに環境への負荷低減を図ることが必要です。本講座では、コンクリートや鋼等の従来型材料に加え、高機能材料やリサイクル材料を効果的に組合せて、都市基盤構造物の合理的設計法、長寿命化技術、戦略的維持管理技術、低環境負荷技術を確立することを目指しています。
教員
河野 広隆 ( Hirotaka KAWANO )
教授(工学研究科)
研究テーマ
コンクリートを中心に、鋼コンクリート複合構造やリサイクル材等を用いた都市基盤構造物について、環境負荷を低減しながら長寿命化をはかる技術、健全度診断や補修などの個別技術も含めた既存構造物群の活用をはかるマネジメント技術などに関する研究を行っています。
連絡先
桂キャンパス C-1クラスター 219号室
TEL: 075-383-3320
FAX: 075-383-3324
E-mail: kawano.hirotaka.8nkyoto-u.ac.jp
服部 篤史 ( Atsushi HATTORI )
准教授(工学研究科)
研究テーマ
繊維補強プラスチックやエコマテリアルの土木構造物への利用技術、コンクリート構造物の劣化予測シミュレーションと保有性能の評価、非破壊検査による健全度評価など、持続的発展志向型社会の社会基盤コンクリート構造物に必要不可欠な技術に関する研究をおこなっています。
連絡先
桂キャンパス C-1クラスター 218号室
TEL: 075-383-3323
FAX: 075-383-3324
E-mail: hattori.atsushi.7zkyoto-u.ac.jp
研究テーマ・開発紹介
構造物に用いられる材料の力学的挙動の解明、環境負荷低減や耐久性の評価
従来の材料に加え、高機能材料やリサイクル材料の力学的挙動の解明や耐久性の評価ならびに環境負荷低減効果の評価を行っています。
図-1 錆びないステンレス鉄筋の性能を落とさずつなぐ
図-2 粗骨材の弾性係数からコンクリートの乾燥収縮率を簡易に推定する
図-3 錆びた鋼材をカーボンファイバーで補強する
既存構造物の検査手法および劣化予測手法の開発
既存の都市基盤構造物の劣化状況を把握する手法や、劣化の進行状態を予測するシステムを開発しています。
図-4 構造物の健康状態をチェックする
図-5 コンクリートの病気を簡易に判定する
都市基盤構造物群の維持管理
都市基盤構造物群を効率よく維持管理するために、ハード技術の開発や、維持管理戦略の立案などソフト技術の構築を行っています。
図-6 社会基盤を支える維持管理技術を体系づける