メッセージ

CivilEngineerStrikesBack
 
君たちの未来をつくるため、今こそ選択の時だ。
自然と大地があり、国土があり、その上に、君たちが自ら構築していく「都市」の姿を、同封のポップアップからイメージしよう。
二つ折りの紙を拡げるとき、平面の中から、立体感にあふれた都市が出現する。
右下のロゴからは、自然・大地から都市へと進化する過程を我々が先導していくという思いを感じ取ってもらいたい。
これには、新しい都市を造っていくのは君たち自身に他ならないという、我々からのメッセージがこもっている。

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日本は、今、転換期を迎えている。
日本が「経済大国」とやらになった今、交通網、上下水道、電気・ガス、通信施設など、都市基盤施設はそれなりに整った。しかし、神戸の震災が示したように我々の都市は災害に対して余りにも脆弱である。豪雨があれば浸水、日照りが続けば水不足。通勤電車は未だに満員、道路にはクルマが溢れ、快適な歩行空間は限られている。ホッコリ空間は一体どこにあるのだ?
生活の舞台として、我々が住む都市は満足のいくものだろうか?そして、地球環境時代にマッチしたものだろうか?
都市をより上質なもの、生活の質により寄与するものへと変えて行くこと、さらに都市施設をより賢くマネージしていくこと。
その必要性を疑う余地はあるだろうか?
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都市社会工学は、都市の価値を高めるための学問分野である。
都市計画・交通計画などの計画技術、都市工学・交通工学・環境システム工学・リスク工学などの社会分析技術、都市基盤の高度化のためのライフライン工学、都市施設の維持・管理・更新のための都市経営工学、都市システムの総合的なマネジメントのための方法論...
安全・快適・持続可能、そして健康で心豊かに暮らせる都市を実現するための知識を生み出す場が我々の専攻である。
 
我々の大学院教育は、君たちが持つ個性(individuality)、多様性(diversity)、
そして創造力 (creativity) を最大限引き出すことを目標とする。
質量ともに充実した教授陣と恵まれた研究環境、
各学生の個性に対応した教育カリキュラム、
世代を超えた深い人間関係を形成する環境。
都市社会工学専攻は、これらすべてを持ち合わせている。
しかし、これだけでは理想の大学院とはなり得ない。最も大事なのは、君たち自身である。
2003年に産声を上げた都市社会工学専攻とともに理想の大学院を創成することができる人、
自分たちの力で世界を変えていくという強い志を持った人を我々は求めている。
君たちは充実した大学院生活を送りたいと考えているはずである。