沿革

都市社会工学専攻は、以下に記述するような経緯を経て、旧土木系専攻、及び環境工学専攻の再編により平成15年度に誕生しました。

母体と成る土木系専攻(土木工学・土木システム工学専攻)と環境工学専攻は、明治30年に発足した京都理工科大学土木工学科の流れを汲むもので、開学当初から設置されています。

設立当初の同土木工学科は、橋梁工学、鉄道工学、衛生工学の3講座からなっていましたが、その後の時代の要請に順応して逐次内容を充実させ、昭和33年の衛生工学科の設立を経て、昭和49年には12講座となりました。

この間、戦後の国土の復興と産業経済の発展に伴い、道路・鉄道・港湾・空港など、交通土木工学に関する分野を総合的立場から研究教育する必要性が認められ、昭和38年に全国に先駆けて6講座からなる交通土木工学科が設立されるとともに、昭和37年には土木系専攻、衛生工学専攻が発足しています。

これらの土木系学科・専攻、衛生工学科・専攻を基に、平成8年の大学院重点化に伴う組織改編により、本専攻の母体となる土木系専攻と環境工学専攻が新たに誕生しました。また、学部の土木系学科と衛生工学科は工学部改組により資源工学科とともに平成8年に地球工学科になりました。

科学技術の発展が人間社会をとりまく様々な環境に多大な影響を及ぼすようになりました。社会の持続可能な発展を実現するためには、自然環境を適切に保全し、かつ、利用しながら住まうことの出来る循環型社会を構築することが急務です。一方、情報技術の発展は、社会を支える様々なシステムの高度化をもたらしつつあり、ハードとしての施設や建築だけではなく、制度や知識・情報システムといったソフトを整備し、両者を融合させた新しい社会の実現が必要です。

このような新しい課題に効果的、かつ、迅速に対応していくために、土木系専攻、環境工学専攻は、平成15年度に資源工学専攻、環境地球工学専攻、建築系専攻とともに、社会基盤工学専攻、都市環境工学専攻、都市社会工学専攻の3専攻に再編されました。

これら3専攻と関連組織、及びそれぞれが進もうとしている方向を下のイメージ図に示しました。

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年表

平成15年4月

改組により土木系専攻、環境工学専攻、資源工学専攻、環境地球工学専攻、建築系専攻から社会基盤工学専攻、都市環境工学専攻、都市社会工学専攻に再編。